準備

硬化反応は研究室で散々見ていたが、実際にホールドという造形物を作るのは初めてだったので、初心者向けのホールド作成キットを購入してみた。
ショップ(キクメン ドット アジア)(2980円)
■セット内容
材料
・不飽和ポリエステル樹脂(インパラフィン)
・硬化剤(主成分MEKPO)
※ラジカル重合なので、酸素阻害による表面硬化不良の防止用にインパラの物を選定
※パラフィンは静置しておくと空気界面に浮かび上がり、空気を遮断する膜を形成
補助
・粘土(雌型作成用)
・プラスチックストロー(チューブの中に通して垂直に保つ)
・透明シリコン短チューブ(ボルト穴確保用)
・紙コップ(分取混合用)
・割りばし(混合用)
・サンドペーパー
固定
・ボルト
・ビス
作業
・マスク
・手袋or軍手
このほかにも緩衝材として新聞紙などが入っていたので、樹脂でフローリングが汚れないように床に敷いてから作業することにした。
※不飽和ポリエステル樹脂とか硬化剤ってなに!?って方は以下の記事を参考になさってください。
ホールド材料 専門用語解説
硬化反応
①油粘土で型を成形(意外と大変)
②ビスorボルトを開けたい箇所に付属のシリコンチューブとストローを立てる(粘土下部に埋め込む)
③樹脂と硬化剤を説明書通りの比率で紙コップに分取し、割りばしで混合
④紙コップから型に混合液を流し込む

⑤樹脂中のパラフィンが浮きあがってくるまで日当たりの良い場所で静置。
⑥24h程度放置。
※反応が進むと内部で熱が発生し、スチレンや溶媒由来の煙が出てきて有害なので、ベランダ又は風通しの良い場所に置いておくのがオススメです。


後処理
⑦粘土を除去する(簡単に取れます)。
⑧ストローとチューブを抜く(ペンチや細いマイナスドライバーとかがあると早く抜けます)。
⑨紙やすりで気のすむまで磨く。
⑩ウォールなどに取り付けて完成。
※研磨時にポリエステル硬化物の粉塵が舞うので、マスクして作業することをオススメします。




あとがき
最初だから失敗するかなーと思っていたけど意外とあっさり作れた。しかし、型が紙粘土なのでひび割れや厚みがコントロールしづらく、均一な表面を作るには研磨時にかなり頑張らないと厳しそう。
ただ、ホールド自体は頑丈そうなので期待が持てる。取付用の板が届くまであと少しの辛抱。
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